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#17

PENDLETON 〜アメリカ合衆国の人々に贈られた賛辞「アメリカの良心」〜

PENDLETON  〜アメリカ合衆国の人々に贈られた賛辞「アメリカの良心」〜

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PENDLETON WOOLEN MILLS since 1863.

1863年、一人のイギリス人が海を渡り、オレゴン州ブラウンズビルにある毛織物工場へ辿り着きました。
彼の名は、後の創業者となる「トーマス・ケイ」。
これが、PENDLETONの第一歩といわれています。

その長い歴史の中で、数多くの名品を生み出してきました。


中でも、「チーフ・ジョセフ」と呼ばれるブランケットはご存知の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

その由来となった人物、それが「Chief Joseph(チーフ・ジョセフ)」です。

( Chief Joseph )
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ネスパース一族の大酋長であった「Chief Joseph(チーフ・ジョセフ)」。
米国軍との激戦の後、永遠の不戦を誓った事は伝説となっています。

「太陽が昇るかぎり、わたしはもう永遠に戦わない」
この言葉は、現在でも語りぐさに。

これにちなみ、 PENDLETON社は「チーフ・ジョセフ」と呼ばれるブランケット を製作し、その勇気と決断に敬意を払い誓ったのです。

そのブランケットが、こちら。

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Crib Blankets ( Chief Joseph )
SIZE : 112×85

詳しくご覧になりたい方は、こちらをCLICK


1924年には、伝説となった無地とカラフルな柄のあるバージンウールシャツを発表。

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1960年には、洗濯する事ができるウールを発表。
さらに、ビーチボーイズがヒットした当時、格子柄のシャツがサーファーのユニフォームとなりました。

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PENDLETON社のその長い歴史の中で、近代アメリカの歴史に数多くの足跡を残してきた事は疑う余地がなさそうです。


もう一つ、PENDLETONを語る上で欠かせない事といえばやはり「ウール(素材)へのこだわり」。
原料の仕入れから、仕上げまで徹底した哲学を基に行われます。

1.Raw Wool [原毛]
長年に渡り築き上げられた世界各地の牧羊業者との密接な関係。
それらのルートを通して集められたウールから高品質な100%バージンウールのみが選ばれます。
綿度、ちぢれ、長さ、強さ、色をもとに選別されます。

2.Scouring [精練]
ウールはダスターと一列に並んだ洗い桶、絞りローラーにそっと通され、水、汚れ、油を取り除きます。
汚れの取れたウールを乾燥し、ベール梱包。

3.Dyeing [染色]
美しい色合いと正確な色合わせが特徴のPENDLETON。
ウールの染色は、繊維、毛布、布地に対して行われます。
温度と圧力が徹底管理され、豊かで恒久的、かつ正確な色を造り出します。

4.Carding [カーディング]
ウールの細かな繊維をシートにしてからロービングと呼ばれるより糸に選別。
ロービング繊維はなめらかで、均一性を持ちます。

5.Spinning [紡績]
ロービングの糸巻きをスピニングフレームへ取り付け。
ロービングは毛布に強度を与えるためのねじれを施したホビンに送られます。
約450gのウールから、約16kmの紡績糸を生産。

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6.Weaving [製織]
その確かな技術により、縦方向(縦糸)と横方向(横糸)の毛布が正しい角度で織り合わされて布地が完成。
PENDLETON社の織機は、1日で約2mのシャツ用布地を約270メートル製造すると言われています。

7.Finishing [仕上げ]
洗い張り:ウールの布地に対して、管理された熱、蒸気、摩擦、圧力を与えられます。
布地が縮むことで、よりソフトで圧縮された布地へと仕上げられます。
布地を剪断し、細かなワイヤーブラシで毛羽立てることでスムーズで均等な表面を造り出し、ソフトでけばのある馴染みのある素材感が生み出されるのです。

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こういったいくつもの工程を経て、生み出されたPENDLETON製品の数々は世界中の人々を魅了し続けていく事でしょう。




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